土星とトランスサタニアン(天王星、海王星、冥王星)
とアスペクトを持っているタイプの人は、常識を
越えよう、外そうとする力が働きます。
ある男性は、親に黙って高校に通学しなくなっていたり、
大人になってからはネットワークビジネスの負けを
取り戻そうとパチンコにはまってしまい、
最終的に破産してしまいました。
彼が持っていたアスペクトは、土星と海王星の
オポジションです。
このアスペクトは、現実の社会的な仕組みと
自分自身がイメージする世界を混同しやすく、
どうしても枠組みから外れてしまいます。
土星は父親も表しますが、その男性の父親は、
勤めていた会社で大問題を起こしてクビに
なった経歴があるそうです。
現実に対する長期的な展望を海王星が
乱すことで、かなり人生に不利益に働きます。
その男性は第6ハウスに土星があり、第12ハウスの
海王星が邪魔をするので、体質の問題も影響して、
正式に組織で働くことも無理だったようです。
もし土星と海王星のハードアスペクトがある場合は、
土星のあるハウスを確認して、常に対策を
取り続けるか、自分自身に保険をかけておくことを
お勧めします。
同じ土星・海王星ハードを持つ人でも、芸術家、
映像クリエイター、心理カウンセラー、宗教家
福祉関係者
として活躍している人も数多くいます。
土星と海王星のアスペクトは、海王星が土星の枠組みを
溶かす配置を活かせれば、上記のような職業に活かす
ことも出来ます。
むしろ長年海王星の誘惑に耐えてきた人だからこそ、
崩れたときの反動が大きいのです。
土星・海王星オポジションは、真面目さがない人、
最初から規律がない人として見ているのではなく、
むしろ我慢強い、責任感がある、自分を律している
人として見えます。
しかし、その背後では常に海王星的なものが作用しているのです。
現実から離れたい。
別の人生を夢見る。
救済を求める。
理想郷を求める。
そうした衝動を長年抑え込んでいると読むのです。
ですから土星が勝っている間は、周囲から見れば非常に
真面目な人に見えます。
ところが、相性による刺激、トランジット、プログレス、環境変化、
老後や退職などで土星の緊張が緩むと、それまで抑圧されていた
海王星のイマジネーションが一気に前面に出たりします。
その結果、「急に人が変わったように見える」というケースが起きるのです。
鑑定に来る人には、悩みがあります。
だから統計に偏りが生じます。
占星術の経験則には、しばしば「サンプルバイアス」があります。
占い師が接するのは、順調な人生を送っている人、特に悩みのない人
ではなく、何らかの問題意識を持っている人です。
ですから、土星・海王星オポジションを持つ全員が破綻するわけではありません。
しかし占い師の仕事は、「破綻しない人の説明」ではなく、
「なぜこの人が今困っているのか」を読むことです。